JUN’S NEWS VOL.18 テーマ「急速拡大装置」

JUN’S NEWS VOL.18 を作成しました。テーマは「急速拡大装置」です。

みなさん、明けましておめでとうございます。今年も“JUN’S NEWS ”を引き続き皆様にお届けしていきたいと思います。 急速拡大装置は、固定式の拡大装置であり、上顎(うわあご)を拡げて歯列を整える矯正装置です。VOL.18は「 急速拡大装置 」についてご紹介致します!

 

 

 

 

 

 
【1】ハーフバンド
上顎骨の劣成長(発育の弱い方)が認められ、上下顎共にかなりの叢生(でこぼこ)であり、上顎の幅が狭かったので急速拡大装置にて顎の側方拡大を行いました。上顎の「正中口蓋縫合部(せいちゅうこうがいほうごうぶ)」と呼ばれる上顎正面のつなぎ目を拡げ、

 

 

 

 

 

 

顎と歯列を拡大させていきます。前号で紹介した緩徐型拡大装置と異なり、歯列だけではなく上顎の骨ごと拡大します。ハーフバンドタイプは側方歯群交換期の患者様に使用します。

 

 

 

 

 

 

 

【2】フルバンドタイプ

 

 

 

 

 

 

フルバンドタイプは金属製のバンドと太い針金、正中口蓋縫合部を押し拡げる中央にスクリューが付属した装置から構成されています。取り外し不可であり、所定日時にスクリューを回して頂きます。こちらの方は上顎骨に僅かに劣成長が認められ、幅が小さかったので急速拡大装置で顎と歯列弓の拡大を行いました。フルバンドタイプは側方歯群交換完了期(主に第一小臼歯)に使用します。

 

【3】ボンデットタイプ(接着型)

 

 

 

 

 

 

上顎骨の劣成長と反対咬合傾向がみられるので急速拡大装置にて顎の拡大と共に歯列の拡大を行いました。歯を覆うレジンで構成され、取り外しが出来ない装置であり、拡大と共に萌出を抑制する目的もあります。また、咬合面のレジン被覆が咬合を後方に開く事になり、前歯部の咬合改善が可能となります。ボンデットタイプは側方交換期前の患者様に使用します。

【まとめ】上顎の裏側に急速拡大装置を固定し、自宅で継続的に専用のネジまわしでスクリューの拡大ネジを回し、顎と歯列弓を拡大させていきます。装着後、3~4日程は違和感や痛みを感じる事もありますが、徐々に落ち着きますので心配ありません。拡大終了後は、短期間で急速に拡大する為、拡大した部分の骨がまだしっかりできていないので、後戻りを防ぐ為に約6か月間は、装置をつけたまま骨ができ上がるまで固定します。上顎の劣成長や上顎の横幅の拡大が必要な場合に使用され、あらゆるケースに適応します。また上顎を拡大し固定期間中、下顎の歯列も上顎拡大に伴い、下顎の歯列や咬合が改善するケースもあります。正中口蓋縫合部の化骨が完了すると(おおよそ12歳前後)、急速拡大装置は使用出来なくなりますので開始時期が重要となります。

 

 

本年も宜しくお願い致します。

純 矯正・歯科クリニック