矯正の流れ

  1. 矯正カウンセリング(所要時間約60分)

    歯並びについてのお悩み事やご希望をお伺いします。治療内容と予想される治療期間、治療費のおおよその概算を説明いたします。ただし、この段階ではレントゲン写真を撮っていませんので、あくまでも外見からの判断になります。

  2. 矯正精密検査 2回(所要時間約45分×2)
    • 1回目

      顔貌写真と口腔内写真撮影、レントゲン写真撮影、歯型採りです。写真からお顔の形態と歯並びの調和、レントゲンからは顎の位置関係と歯の傾きなどを詳細に分析いたします。歯型からは一つ一つの歯の詳細な状態を詳しく検査いたします。

    • 2回目

      1回目の検査で採った歯型から完成した模型で咬み合わせを確認(咬合採得)いたします。現状で歯ブラシがどの程度出来ているかをチェックさせて頂き、正しい歯の磨き方の指導とお口の中をしっかりクリーニングをさせて頂きます。

  3. 矯正診断(所要時間約60分)

    矯正精密検査の結果と治療方針、治療費のご説明をいたします。
    治療方針については治療開始から終了までの予測期間をお伝えいたします。未成年者もしくは就職前の学生など保護者の同意が必要な方は、保護者同伴でご来院ください。治療方針をご理解頂き十分に納得された上で治療を開始いたします。

  4. 矯正治療

    治療内容は大きく3つに分かれます

    • (1) 顎の位置関係・大きさの改善(第一期治療)

      成長発育期で顎の位置関係や大きさに問題がある方のみ行います。

    • (2) 歯並びの改善(第二期治療)

      顎の位置関係と大きさに問題がない方や、顎の成長がすでに終了している成人の方はここからの開始となります。

    • (3) 治療後の歯並びの維持(保定治療)

      治療によりせっかく綺麗に整った歯並びも「保定治療」をしっかり行わないと、元の悪い位置に歯が戻る事もあります。この期間に保定装置をしっかりと使い、後戻りをしていないかを定期的にチェックする事がとても重要です。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)

透明なマウスピースで歯を動かす

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは、プラスチック製の透明なマウスピースを歯の移動ステージに合わせ交換し、歯並びを整えていく治療方法です。
当クリニックではアメリカのアライン社のマウスピース型矯正装置(インビザライン)を導入しています。マウスピース型矯正装置(インビザライン)は細かいピッチ(0.25mm)で歯を移動できる特徴があります。

矯正治療開始前費用

矯正無料カウンセリング 無料
矯正有料カウンセリング 2,200円(税込)
矯正初診料 5,500円(税込)
矯正精密検査(2回) 2回で22,000円(税込)
矯正診断 22,000円(税込)
マウスピース型矯正装置(インビザライン)費用
施術料と処置料含む契約トータルフィーのみ 264,000円(税込)~990,000円(税込)
完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

透明なマウスピースを使用するので、治療中もほとんど目立たず周りの目が気になりません。

マウスピース型矯正装置(インビザライン) のメリット
  • 取り外しができて衛生的
  • 食べたいものが食べられる
  • 透明で目立たない
  • 金属アレルギーの方も安心
  • 同時にホーム、オフィスホワイトニングが可能
マウスピース型矯正装置(インビザライン) のデメリット
  • ご自身で取り外しができる反面、1日20時間以上マウスピースを装着しないとクリンチェック(治療計画)通りに歯の移動が出来ない
  • 毎食後に歯とマウスピースをしっかり清掃出来なければ、マウスピースと歯の間に唾液が入りづらい性質から虫歯の原因になりやすい
  • 従来からの装置(マルチブラケット装置)に比べ適応症例に限りがある

マウスピース(インビザライン)矯正のステージについて

マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、治療開始から終了までを「ステージ」という段階で治療プログラムを組み立てます。当院のマウスピース型矯正装置(インビザライン)はトータルフィー(施術料・処置料・経過観察料・矯正治療オプション含む)を導入しております。マウスピース型矯正装置(インビザライン)には様々なオプションがありますが、最も一般的な契約法であるコンプリヘンシブパッケージの場合は最初のマウスピース(アライナー)が発送されてから5年間はクリニックに何回来院してもクリンチェック(治療計画)を何度作成しても追加費用は一切かかりません。金銭面や心理的な負担が軽減されますので安心して治療に集中できます。


マウスピース型矯正装置(インビザライン)の治療の流れ

矯正カウンセリング

iTero element(アイテロエレメント)による口腔内スキャン

有料カウンセリング(2200円「税込」)時にiTero element(アイテロエレメント)を用いた矯正治療の簡易的なシミュレーションを作成する事が出来ます。

iTero element(アイテロエレメント)を用いた矯正治療簡易シミュレーション

シミュレーションデータはEメールで転送する事が出来ますので、カウンセリング当日にご一緒出来なかったご家族やご友人と後で確認する事も可能です。

iTero element(アイテロエレメント)を用いた矯正治療簡易シミュレーション

※この段階でのシミュレーションはあくまでも簡易的なものになります。

精密な治療シミュレーションは矯正精密検査を開始しクリンチェック(治療計画)を作成した場合のみ御覧になれます。

iTero element(アイテロエレメント)を用いた有料カウンセリングは本格矯正(第二期)治療をご希望の方に限ります。

※無料カウンセリング時は口腔内写真を撮影し、写真からどのような方法で治療をしていくかのお話しとなります。


矯正精密検査

矯正精密検査(2回) 2回で22,000円(税込)

矯正精密検査を開始した段階でiTero element(アイテロエレメント)で採得した口腔内データからクリンチェックという治療計画の作成に入ります。完成したクリンチェック(治療計画)は矯正精密検査後の診断時にご確認して頂きます。
矯正精密検査は2回に分けて行います。
1回目の検査ではクリンチェック(治療計画)作成開始以外にも従来から行っているレントゲンや写真(顔貌・口腔内)撮影そして歯型取りもさせて頂きます。
2回目の検査では咬み合わせの確認と歯磨きのチェックと指導そして歯のクリーニングをさせて頂きます。

クリンチェック(治療計画)


矯正診断

矯正診断 22,000円(税込)

2回の矯正精密検査の後、矯正診断となります。
矯正診断時には実際に作成されたクリンチェック(治療計画)を用い、歯並びの治療をどのような歯の移動で何枚のマウスピースを用いて行うか等のご説明をさせて頂きます。その他として従来から行っている診断項目結果も併せてご説明させて頂きます。
矯正診断時にクリンチェック(治療計画)にご理解とご同意を得たうえで歯を移動させるマウスピース (アライナー)の作成に入ります。

マウスピース (アライナー)


矯正治療開始

<装置装着時間>
矯正治療開始からステージ3くらいまではそのままマウスピースを装着して頂きます。マウスピースは最低でも1日20時間以上装着して下さい。

<アタッチメント>
ステージ3から5の間でアタッチメントという突起物を歯の表面に虫歯治療用レジンを用いて装着します。

アタッチメントはワイヤーを用いたマルチブラケット装置のブラケットに用途が似ており、アタッチメントを用いる事でマウスピース型矯正装置(インビザライン)で歯の三次元的な移動を可能にします。

<チューイナー>
治療中はマウスピースと歯をフィットさせるために1日20分程度チューイナーを咬んで頂く必要もあります。

チューイナーを用い歯とマウスピースをフィットさせる事で歯のあらゆる方向への移動が可能となります。

<顎間ゴム>
大臼歯(奥歯)の遠心(後方)移動や小臼歯の抜歯を行うケースでは歯の移動を効率的に行う目的で顎間ゴムを使用して頂きます。

顎間ゴム


動的矯正治療終了後保定治療開始

動的矯正治療終了後アタッチメント撤去

マウスピース型矯正装置による歯の移動が終了し仕上がりにご満足頂けた場合はアタッチメントを口腔内から全て撤去し保定治療に入ります。

クリアリテーナーとインターケーナインリテーナー

保定治療には多くの患者様にはクリアリテーナーという歯を元の位置に戻さないようにする透明なマウスピースを使って頂きます。仕上がりの段階で奥歯のかみ合わせが少し甘い場合はインターケーナインリテーナーを用い咬合の安定をはかる場合もあります。保定治療期間は動的矯正治療終了時より3年となります。その期間はしっかりとリテーナーを使用し後戻りの無い矯正を目指して下さい。


デジタル機器を用いた矯正治療

当クリニックでは2019年末よりiTero element(アイテロエレメント)を導入しました。iTero element(アイテロエレメント)を導入した事により2020年からより本格的にデジタル機器を用いた矯正治療を行う事が可能となりました。

iTero(アイテロ)とは口腔内を3Dスキャニングする機器で、従来の粘土のような素材で歯型取りを行う事なく口の中の情報をより正確に3次元データとして読み取る事が出来ます。

iTero element(アイテロエレメント)の特徴としては口腔内をスキャンしたデータから簡易的ではありますが治療のシミュレーションを来院当日に提示する事が出来ます。


矯正カウンセリング時

当クリニックでは有料カウンセリング(2200円「税込」)時にiTero element(アイテロエレメント)を用いた矯正治療の簡易的なシミュレーションを作成する事が出来ます。

これらのシミュレーションはE mailで転送する事が出来ますので、カウンセリング当日にご一緒出来なかったご家族やご友人と後で矯正治療の簡易的なシミュレーションを確認する事が可能です。

iTero element(アイテロエレメント)を用いた有料カウンセリングは成人矯正治療をご希望の方、あるいは12歳臼歯が萌出し永久歯列が完成した方に限ります。


マルチブラケットシステムでの矯正治療をご希望の方

iTero element(アイテロエレメント)で採得したデータをMaestro3D Dental Studioというソフトに展開し、そこから矯正を担当する歯科医が精密な治療シミュレーションモデルを作製します。

精密な治療シミュレーションモデルは最新の3Dプリンターでプリントアウトし歯を移動するために装着する“ブラケット”の精密な位置決めの参考にします。

シミュレーションモデル上で精密な位置決めがされたブラケットはカスタムコアを用い間接法(インダイレクトボンディングシステム「IDBS」)で患者様の歯により正確に装着されます。

※現在はラビアルブラケット矯正装置のみにこのシステムを用いブラケットの精密な位置決めを行っております。

※リンガルブラケット矯正装置は従来通りのアナログシミュレーションモデルから精密なブラケットの位置決めをしております。


治療後の僅かな後戻りの修正をしたい方、ほんの少しだけ歯を移動させたい方

iTero element(アイテロエレメント)で採得したデータをMaestro3D Dental Studioというソフトに展開し、そこから矯正を担当する歯科医が精密な治療のシミュレーションを作製します。

歯の移動ステージごとの模型を3Dプリンターで出力します。

出力した3Dモデルから歯を移動させるアライナー(マウスピース)を作製します。

当クリニックではマウスピース型矯正装置(JUNALIGN「ジュンライン」)と呼んでいます。

造形物を0.05ミリの精度で出力できる3Dプリンターを使用する事で、歯並びを治すマウスピース装置がより正確に作製出来るようになりました。

これらのマウスピース材料は我が国の薬事法で承認された物を使用しておりますので、安心・安全なアライナー矯正をご提供する事が出来ます。

※※ただしマウスピース型矯正装置(JUNALIGN「ジュンライン」)で出来る歯の移動はごく限られたものになります。

歯の移動が多く必要な方は他のマウスピース型矯正装置(インビザライン)やブラケットとワイヤーを用い歯の移動を行うマルチブラケットシステムで治療します。

iTero element(アイテロエレメント)を導入する事で矯正カウンセリングからマウスピース型矯正装置、マルチブラケットシステムにいたる全てにデジタルの恩恵を受け、より精密な矯正治療を患者様にご提供出来るようになりました。